カント(1724-1804年)の『人間学』第二版(1800年刊)は初版から大幅に書き換えられていて、この版を定版として用いるのが一般的である。しかし、最晩年のカントは校正原稿の目通しを信頼できる人物に任せたと考えられ、カント自身のものか疑わしい書き換えも(読みやすさ等を配慮したものと思われるが)見られる。そういうわけで現在カントの『人間学』は初版の直前のマニュスクリプトと考えられるロストック遺稿と初版とを第二版に照合して第二版に校訂を加えたうえで読まれている。(写真資料は法政大学図書館蔵書。画像をクリックすると拡大:各約300KB。) |
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