人間とその他の動物との最も大きな違いは、人間が言葉を使うことができ、それによって議論したり意思を伝えたりできる、ということでしょう。言語と論理は思考とコミュニケーションの最も基本的な道具であり、人間のすべての合理的活動の基礎にあるものです。けれども、ことばが意味を持つとはそもそもどういうことか、正しい議論とそうでない議論とを分かつものは一体何か、といった言葉と論理に関わる根本的問題は、実はまだ解かれていない問題なのです、論理と言語の哲学は、人間の本質に関わるこうした問いへの挑戦なのです。